遠足プロジェクト!家族で水族館へ出かけよう!チューリッヒさんと一緒にイルカに会いに行こう!

こんにちは。ナンシー事務局です。

医療的ケアシッター ナンシー(以下ナンシー)は看護師が医療的ケア児・障害児のご自宅に伺い、お預かりするシッターサービスです。複数の制度を組み合わせることで、2-3時間と、通常の訪問看護よりも長時間の訪問ができます。その時間を活かしてお子さんの「やってみたい」に寄り添い、お子さんの発達を促す遊びや学習のサポートをしながら、楽しい時間を一緒に過ごします。

普段はご自宅に訪問しているのですが、先日、チューリッヒ・インシュアランス・カンパニー・リミテッド(東京都中野区)さん(以下、チューリッヒさん)よりご寄付とボランティア支援をいただき、ナンシーご利用中のWさんご一家、チューリッヒさんのボランティア4名、ナンシースタッフ3名の総勢13名で、東京都港区にある水族館「マクセル アクアパーク品川」へのお出かけイベントを行いました!

チューリッヒさんは、フローレンスを寄付でサポートしてくださるだけでなく、さまざまな形でフローレンスの活動を支えてくださっています。

「遠足プロジェクト」は、日頃ナンシーが行っていることをチューリッヒさんへご紹介する中で、「医療的ケア児とご家族のために何か出来ることがないだろうか」とご提案をいただき企画がスタートしました。

医療的ケアのあるお子さんたちは、外出先でも必要なケアが実施できるように、医療機器も含めて多くの荷物を持って外出をしています。例えばバッテリーの充電や必要な酸素の量が足りるかなど、外出先での出来事を想定しながら、念入りに事前準備が必要です。

お子さんのケアもそうですが、ごきょうだいとの時間も作りながら、荷物を準備・持参しての外出はとても大変なため、サポートがない中で家族揃ってのおでかけをすることに難しさを感じているご家庭が多いです。

今回チューリッヒさんが寄付でのご支援だけではなく、当日ボランティアとして協力してくださったのも「ご家族がその時間を楽しめるように、荷物を持ったり先回りして場所を確認したり、ご家族でなくても出来る部分でサポートしたい」という想いを持ってくださったからでした。

家族で水族館へ行こう! 

Wさんご一家はご両親、Mちゃん(医療ケアのあるお子さん)、ごきょうだい3人の6人家族です。家族全員で遠出をすることが難しく、家族写真を撮る機会も少ない状況でした。

お話を伺い「きょうだい児だけ、Mちゃんだけ、ではなく家族全員でなにかを一緒にすること」を大事にされていることも伝わってきました。

それならばナンシーとチューリッヒさんでご家族のお出かけをサポートしよう!と、行き先やご家族のやりたいことなどのご希望を伺い、計画を立てました。

当日サポートしてくださるボランティアのみなさんとは、事前にオンライン上で顔合わせも実施。ご家族に「遠足のしおり」をお渡しし、わくわくを募らせつつ準備を進めていきました。

今回の記事では、家族全員で水族館を訪れるWさんご一家の様子をお届けします。

いざ、遠足へ出発! 

当日10:00、ご自宅にナンシーが到着し、Mちゃんの体調を確認します。朝の注入、ケア、着替え、持ち物チェックを終えたら、介護タクシーに乗車して出発です!

「レッツゴー!」お姉さんもとっても嬉しそうな表情です。

水族館の裏側を探検したよ!

マクセル アクアパーク品川に到着し、まずは、1日1組限定の「飼育スタッフとゆったりトークしながら水族館の裏側をめぐる、ワンダートークガイド」に向かいます。

サメの冷凍標本を触ったり、お魚にエサをあげる様子をみたりと、Mちゃんやごきょうだいにとっても、なかなか出来ない貴重な体験となりました。

弟さんとスタッフは別行動で館内を散策します。

そろそろお昼どき。チューリッヒさんの協力で近隣のレストランの席を早めに確保し、みんなで昼食を食べました。「まだ小さな弟は授乳もあって、外食は本当に大変です。Mちゃんの注入やケアをナンシースタッフにお願いし、家族みんなでテーブルを囲むことができてとても嬉しかった」とお母さん。

「次はどこへ行くのかな?」

事前に準備をしてきた「遠足のしおり」で、スケジュールを確認するごきょうだいの姿も微笑ましいですね。

イルカにタッチ! 

続いて、イルカショーが行われるスタジアムでは、Mちゃんがお父さんに抱っこされ、お姉さんと一緒にイルカにタッチ!

「つめた~い!」とお姉さんの笑顔がほころびます。

お母さんとお兄さんも一緒にイルカの背中をなでたりと、触れ合いを楽しみました。

メインイベント「イルカショー」へ!

季節ごとのテーマで演出が変わる、迫力満点の「イルカショー」。「濡れる席がいい!」というごきょうだいの希望で最前列を選びました。

「バンドウイルカ、カマイルカ、オキゴンドウ」。3種類のイルカがショーに登場です。

イルカたちからのお返しは水鉄砲!予想以上の水しぶきでびしょ濡れになりましたが、みんなで大笑いをした瞬間でした。

「Mちゃんは顔にかかった水しぶきもへっちゃらな様子で、とてもよく見ていてイルカの声にも反応していました!」とナンシースタッフ。

家族で同じものを見て、同じ空間を楽しむことができました。

ゆらゆら漂うクラゲにうっとり

音と光の織りなす癒しの空間、ジェリーフィッシュランブルは、スヌーズレンといって光と音で子どもの五感を優しく刺激し、リラックスを促す環境にも近く、Mちゃんはゆらゆら漂うクラゲを目で追いながら、時々嬉しそうに「うーうー」とクラゲに声をかけていました。

メリーゴーランドにのったよ!

最後は光と音楽に包まれたメリーゴーランド「ドルフィンパーティー」へ。海の生き物に乗って、青く光り輝く楽園を周遊します。メリーが好きなMちゃんは、回転中に手を振ってくれました♡

お姉さんも楽しみにしていたメリーゴーランド。イルカに乗り、満面の笑みがこぼれます。

お家へ帰ろう!

チューリッヒさん、ナンシースタッフに見送られ、楽しく過ごした遠足の思い出と一緒に、帰宅の途につきます。

帰宅後はナンシースタッフがMちゃんの体調確認をします。注入や吸入などのケア、荷物の片付け、一日の経過の記録をして遠足を無事に終えました。

当日はチューリッヒさんとナンシーで連携し、Mちゃんのケア、ごきょうだいの見守り、写真撮影、荷物持ち、イルカショーやランチタイムの場所取りなど、タイムスケジュールに沿った役割分担で、Wさんご一家をサポートすることができました。

参加したナンシースタッフからは、「ボランティアさんやスタッフが荷物を見ることができ、ご家族が身軽に動いたり、見たい場所へ行くことができてよかったです。家族みんなで思い出を共有できたことが素敵でした。」という感想もありました。

ご家族からも

「家族みんなで楽しく行って帰ってこれたのはみなさんのサポートがあったからです。きょうだいを見ながらMちゃんの体調や医療機器の数値を気にするなど、家族だけで実現することは難しかったと思います。」

とお話をいただきました。

チューリッヒさんのように、今後も全国の企業とのつながりや連携を深めながら、家族全員で外出する機会の少ない医療的ケア児とそのご家族の外出をサポートできる取り組みを続けていければと考えています。

遠足メンバーのみんなで記念撮影!

記念すべき一日の家族写真も撮ることができました。

またみんなでお出かけできるといいですね!

参加者全員の連携プレーで素敵な一日を過ごせました!

みんなの笑顔が物語っているようです。


ナンシーはお子さんやご家族のやってみたい!に寄り添う存在でありたいと思います。ナンシーの訪問をご希望される方は、フォームよりお問い合わせください。

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