オンライン交流会第9弾!ナンシーと過ごすクリスマス

クリスマスにナンシー利用者同士のオンライン交流会を実施。看護師がipadを傾けてお子さんを写しています。

こんにちは!医療的ケアシッター ナンシー事務局です。

「医療的ケアシッター ナンシー」は、看護師が医療的ケアや障害をもったお子さんのご自宅に伺い、お預かりするシッターサービスです。複数の福祉制度を組み合わせることで2〜3時間の訪問をおこなっています。

ナンシーを利用するお子さんの中には外出することがなかなか難しいお子さんも多いです。そこで、ナンシーでは自宅にいながらでもお子さん同士が交流できるように、年に数回オンライン交流会を開催しています。
今回は第9弾として2024年12月19日(木)〜12月25日(水)にわたりクリスマスオンライン交流会を開催しました!
オンライン交流会に初参加の事務局タナカが開催の様子をレポートします!

ナンシーが訪問している時間に合わせて午前・午後に1回ずつ、同じ時間帯に利用するお子さん同士が交流できるイベントです。

12月といえばクリスマス!【クリスマス音楽に合わせた合奏】や【クイズ大会】などを通して、遠くにいるお友達と一緒に楽しみました。

▼前回(第8弾)のオンライン交流会の様子はこちら
みんなで夏を満喫!オンライン交流会第8弾!ナンシー夏祭り〜お花畑で阿波踊り

今回の交流会はYくんのご自宅からお届けします!
ナンシーは普段一人の看護師がご自宅へ訪問するのですが、この日は特別。今日の担当看護師の『あーめさん』に加え、助っ人看護師『ひーさん』と、盛り上げ要員として事務局『タナカ』も一緒に参加です!

手をぴくぴく動かして応えてくれるYくん。いつもより賑やかな雰囲気に、Yくんもドキドキわくわくな気持ちなのかな?
声をかけながら、あーめさんとひーさんはいつもどおりのケアを始めます。Yくんの痰を吸引したり、歯磨きをしてイベントの開始を待ちます。

ひーさんとYくんが会うのは久しぶりです。「歯ブラシも大きくなったね!すくすく育っていて感動しちゃう」とうれしそうな様子でした。身体的な成長だけではなく、ひとつひとつのケアからも成長を感じ取るひーさんに、Yくんへの愛情の深さを感じました。

医療的ケアシッターナンシーを利用しているお子さんの手の写真。成長を感じています。
「”おてて”も大きくなったね!」と成長を噛みしめながら対応します

そうこうしているといよいよオンライン交流会開始の時間です!クリスマス感いっぱいのタオルを背景にし、枕元にはYくん手作りのクリスマスグッズを用意します。Yくんはサンタの帽子を被り、ひーさんとあーめさんは、iPadのカメラを調整します。オンライン上でもYくんの可愛さが伝わる画角に調整をして、準備完了です!

クリスマスの格好でオンライン交流会に参加!医療的ケア児と一緒に微笑む看護師の写真。
Yくん自作のツリーとリースも一緒に、いざ交流会へ!
(目線の先には角度を調整するひーさん笑)

今回の交流会では11名のお友達がいっしょにクリスマス会に参加しました。きょうだいと一緒に参加してくれたご家庭もあり、自己紹介から和気あいあい楽しい雰囲気でスタートです!

まずは集合写真から。参加したお友達全員を一つの画面に収めて集合写真をパシャリ!「Yくんかっこよく映ってるね!」とスクリーンショットに釘付けのあーめさんとひーさんに、(画角調整うまくいってよかったですね^^)と思うタナカなのでした。
続いての企画はハンドベル演奏です。各ご家庭で事前に録画したハンドベルの演奏を一本の動画にすると、なんと”もろびとこぞりて”の演奏に!「あの時演奏した曲だね」「Yくん映ってるよ!見える?」と語りかけられ、Yくんも満足そうです。

演奏を通して東京のお友達とつながりを感じ、素敵な音色に浸っていると……おやおや?なんと画面上にサンタさんがサプライズ登場!サンタさんとも交流できるオンライン交流会になりました。サンタさんとのお話を楽しみながら、クリスマスにまつわるクイズ大会のはじまりはじまりー!「クリスマスってどんな日かな?」「サンタさんはどこに住んでるか知っているかい?」サンタさんからのクイズに、交流会に参加したお子さんたちは正解だと思う選択肢に手をあげたり、看護師と話し合ったりと、各家庭で微笑ましいやり取りが広がりました。楽しいひとときもあっという間に、来年もまた会おうね、これからの1年も楽しく過ごそうね、と交流会は幕を下ろしました。

iPadに映っているのはサンタさん。クリスマス仕様のオンライン交流会を楽しむ医療的ケア児の写真。
サンタさんは次のこどもたちの元へ!またね~

楽しく過ごしつつも常時のケアは欠かせません。医療機器を確認して異常がないか気を配り、痰の詰まりやすいところに触れ、時には聴診器で様子を確認します。ケアの内容は顔や身体に触れることも多いので、「今から体を拭くね」「お顔触るよ〜」など細やかな声がけをします。

医療的ケア児に触れて、痰の詰まりがないか確認するナンシーの看護師の写真。

Yくんは痰が溜まりやすいという特徴があるので、遊びを通して体を動かしたり、マッサージをして痰を出すお手伝いをします。体を動かすお手伝いを通して成長を支えるのもナンシーの役目のひとつです。
吸引や体の向きを定期的に変えることなどが特別なケアだと思っていましたが、遊びの中にケアが入っている様子を実際に見たことで”特別”ではなく、その子にとっての日常の一部なのだな、と感じました。

▶もっと詳細にケアの様子を知りたい!現場レポートはこちら

シールを貼られたクリスマスツリー。医療的ケアシッターナンシーが訪れた日に、医療的ケア児と一緒にシールを貼ります。
ナンシーが訪問した日にYくんとシールを貼ってツリーの完成!

こちらから語りかけると、Yくんは手をピクッとしたり、口をモゴモゴと動かしたり、ふ〜っと大きく呼吸したり。Yくんなりに感情を表現する様子に、うんうんとお返事し、あーめさん、ひーさん、そしてYくんの三人でコミュニケーションを深める様子は、愛情あふれる穏やかな空間でした。

引き続き、医療的ケアシッター ナンシーでは、医療的ケア児・障害児のご家庭への訪問を通じてお子さんやご家族を支援していきます。
ご興味がある方やご利用希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

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