特徴を徹底比較!フローレンスの障害児向けサービス
こんにちは、障害児訪問保育アニー事務局の水谷です。
フローレンスでは、障害の有無に関わらず保育を提供できる社会をめざして、障害児や医療的ケア児のための、保育やシッターサービスを行っています。
そんな中、よくお問い合わせで聞かれるのが、「うちの子にはどのサービスがあっているんだろう?」という疑問。
障害といっても、多種多様。そしてご家庭の状況は様々です。
フローレンスではご家庭に合わせて選べるように、サービスを3種類展開しているのでわかりにくい点もあったかもしれません。
そんな疑問にお答えすべく、それぞれのサービスにはどのような特徴があるか、まとめて表にしてみましたので御覧ください。
フローレンスの障害児向け保育・シッターサービス比較表
それでは項目ごとに、3つののサービスを詳しく解説していきますね。
1.お預かり形態
アニー・ヘレンは保育、ナンシーはシッターというお預かり形態になります。
アニー・ヘレンは各自治体に保育申請をし、保育の必要性が認定された上でご利用が可能となります。基本的には親御さんの就労・疾病等による事由が必要となります。
一方でナンシーは、“もっと遊びたい” “もっとたくさんの人と関わりたい”などのお子さんがやってみたいこと、“ほっと一息つける時間がほしい” “買い物や用事を済ませに行きたい”などの親御さんのやってみたいことを叶えるための、シッターサービスです。こちらは親御さんが就労していなくてもご利用いただけます。
2.場所
ヘレンは保育施設、いわゆる保育園という形で、アニー・ナンシーはご自宅でお預かりをしています。
アニー
ご自宅に保育スタッフが訪問し保育します。お子さんが慣れている環境でマンツーマンでの保育を行えるため、集団保育が難しいというお子さんにも利用していただけます。家の中での遊びだけでなく、天気がいい日はお散歩をしたり、地域の保育園と連携して交流保育を行うことで、子ども同士のコミュニケーションによって発達を促しています。またアニーではお家の中で決まった保育スペースを確保させていただきお預かりをします。在宅勤務をされていたり、きょうだい児のお子さんがいる場合には、その場所とは別に保育スペースを設けていただく必要があります。
※現在新型コロナウイルス感染拡大防止のため、交流保育は一時停止しております。
ヘレン
都内5箇所あるヘレンでは、施設にてお預かりします。障害児専門の保育園と想像していただけたらわかりやすいかもしれません。看護師、リハビリスタッフと保育スタッフが連携し、遊びを中心とした集団療育を実施しています。
ナンシー
ご自宅に看護師が訪問しお預かりします。感染症や医療デバイスが多いお子さんをお預かりするので、居宅にて発達支援をしていけるようにお子さんに合わせた活動を行います。また、移動支援を利用してお散歩をしたり社会経験を積めるように活動することもあります。
3.対象地域
フローレンスの障害児保育・医療ケアサービスは東京都で展開しています。アニー・ヘレンは以下の対象地域から、ナンシーは東京23区内在住の方がお申し込みが可能です。
アニー
対象地域は、千代田区、港区、新宿区、台東区、品川区、渋谷区、杉並区、豊島区、北区、板橋区、練馬区、文京区、中野区、目黒区、中央区、江東区、荒川区です。
ヘレン
全5園を展開しています。送迎の関係でお住まいの地域によってご利用いただける園が決まっております。
- 荻窪園:杉並区内の方を優先的にご案内しております。中野区、練馬区は一部エリアのみ(中野区大和町、若宮、白鷺、練馬区立野町、上石神井南町、関町南)
※尚、三鷹市、武蔵野市の方はお申込みできません。 - 経堂園:世田谷区全域のみ
- 東雲園:江東区全域。中央区、港区は一部エリアのみ(中央区月島、勝どき、佃、豊海町、晴海、港区台場)
※墨田区は対象外です。 - 初台園:渋谷区全域。中野区は一部エリアのみ(中野区南台、弥生町)
※目黒区と港区、世田谷区は対象外です。 - 中村橋園:練馬区全域のみ
- すがも園:現在募集停止
ナンシー
東京都23区内、もしくは横浜市にお住まいであればご利用可能です。
4.医療的ケア
アニー
通常担任する保育スタッフが医療的ケアを行う他、訪問看護ステーションから看護師が訪問します。ただし、気管切開、人工呼吸器を必要とするお子さんについてはアニーではお預かりができませんのでご注意ください。
ヘレン
看護師、リハビリスタッフ、研修を受けた保育スタッフがチームを組み、保育園で安心して過ごせる体制を作っています。
ナンシー
看護師による医療的ケア児や障害児向けのシッターサービスです。小児科経験豊富な看護師が訪問するため吸引・経管栄養、人工呼吸器や気管切開の対応も可能です。
5.お預かり時間
アニー
最大8時間のお預かりが可能です。例えば8:00から保育を開始する場合は16:00までのお預かりとなります。
ヘレン
8:00から18:30までのお預かりが可能です。
アニー、ヘレンともに、親御さんがお仕事との両立もできるようサポートしています。
ナンシー
1日あたり最大3時間のお預かりが可能です。利用制度によりますが、他社の訪問看護と同日にナンシーを利用することもできます。
6.お預かり頻度
アニー・ヘレンは最大週5日、ナンシーは週2~3日程度です。
7.お預かり年齢
アニー・ヘレンは1歳前後~未就学児まで、ナンシーは0歳から18歳までお預かり可能です。
8.ご利用料金
アニー
- 保育料
- 居宅型児童発達支援料
- 訪問看護師交通費
- 保育スタッフ交通費
- 制作費
がかかります。
保育料は所得に応じた月額負担分がかかり、3歳児クラスからは保育無償化の対象です。
居宅型児童発達支援料は所得に応じて月額負担上限額が設定され、ひと月に利用したサービス量に関わらずそれ以上の負担は生じません。3歳児クラスからは無償化の対象です。
看護師の交通費は神保町ーご自宅最寄り駅の往復分(医療費控除の対象)となります。
制作費は遊びや季節の行事の制作に使う材料費で月数百円程度になります。
ヘレン
- 保育料
- 障害児通所利用料(所得に応じて0円、4600円、37,200円のいずれかの上限額内)
- おやつ代
がかかります。
保育料は所得に応じた月額負担分がかかります。
障害児通所利用料は所得に応じて月額負担上限額が設定され、ひと月に利用したサービス量に関わらずそれ以上の負担は生じません。
保育料、障害児通所利用料いずれも3歳児クラスからは保育無償化の対象です。
ナンシー
- 制度利用料
- 訪問看護師交通費
がかかります。
制度利用料は法律の定めに従い算定します。月額負担上限額が設定され、ひと月に利用したサービス量に関わらずそれ以上の負担は生じません。
別途、ご自宅最寄り駅までの往復交通費をいただきます。
※東京都23区の場合は神保町駅、横浜市の場合は横浜駅が起点となります。
(利用料が訪問看護制度に当てはまる場合は医療費控除の対象)
よくあるご質問
ナンシー
質問:療育センターや特別支援学校への送り迎え同行もお願いできますか?
移動支援制度を利用できる場合、療育センターや特別支援学校への送り迎えに対応しています。
※送迎のみのサービスは行っておりません。
詳しくはお問い合わせください。
ヘレン
質問:早めに申し込みをして入園の予約をしておきたいのですが?
早めのお申込みによる入園枠の確保はできません。
お子さんの状態は短い期間で変わります。また、ヘレンに在園しているお子さんたちの状況も変わります。安全にお預かりすることが可能か判断させていただくため、選考の際に申込書をご提出いただきますことをご了承ください。
アニー
質問:食事やおやつなどはどうなりますか?
お食事やおやつについては、ご自宅にてご準備頂き、保育スタッフがお食事の介助を致します。詳しくは、入園決定後にお伝えします。
9.お申し込み方法
お子様の症状や、ご家庭環境によって状況は様々です。アニー、ヘレン、ナンシーでは保育スタッフ・看護スタッフ・事務局スタッフが互いに協力して入園相談のサポートをしており、入園前に看護師スタッフ・保育スタッフそれぞれの目線から直接ヒアリングをさせていただいています。
ナンシー
お申し込みフォームよりお問い合わせください。お申込みから実際のご利用までは時間がかかる可能性があります。スケジュールの余裕を見てご利用お申し込みをお願いいたします。
アニー・ヘレン
アニー・ヘレンは毎月第3金曜日に開催されている利用説明会へのご参加をお願いいたします。弊社神保町オフィスへご来社での参加、オンライン配信の視聴どちらでも可能です。(※新型コロナ対策を受けて現在はオンラインのみの開催となります。ご注意ください。)
説明会後のお申込みから実際のご入園までは時間がかかる可能性があります。スケジュールの余裕を見て説明会へのお申し込みをお願いいたします。