日本一周?!ナンシーさんと旅にでる

こんにちは、医療的ケアシッター ナンシー 仙台事務局(以下、仙台ナンシー)です。
「医療的ケアシッター ナンシー」は、看護師が医療的ケア児や障害児のご自宅に伺い、お預かりするシッターサービスです。
ナンシーは訪問看護と異なる制度を利用しているため、2~3時間と長時間の訪問ができ、医療的ケアへの対応以外にも、製作や遊びを通してお子さんが楽しく過ごす時間を持つことができます。
今回は、特別支援学校中等部に通うお兄さんとの活動を紹介します。
Hくんは、ナンシーを利用し始めて約1年がたつ、支援学校中等部に通うおにいさんです。看護師たちは、中等部のお兄さんが楽しめて一緒に積み重ねていける活動はないかと考えていました。
訪問を重ねるうちにうちに、Hくん一家はお出かけが好きだということが分かりました。Hくんも沢山のお出かけの経験があります。それをヒントに、Hくんとおうちで楽しむ「日本1周旅行」を計画しました。

ナンシーが旅のコーディネーター
「スケッチブックを使おう」
「すべての県を●●で貼り付けて」
「どんな旅行をしたのか日記のように記録しよう」
「訪れた県にチェックできるといいな。」
看護師たちからたくさんのアイディアが生まれます。
どの県にどんな方法で行って、何をしてくるかはその日担当した看護師におまかせ!ナンシーが旅のコーディネーターとしてお供します。
新幹線や飛行機の音、ご当地の特色や観光地の紹介では動画や音楽も活用します。
旅行が途中で終わった時は、次回訪問する看護師にバトンタッチ!!
“ガイドさん”が変わるのでまた違った視点の旅行が再開されます。
Hくんの日本旅行の内容を一部紹介しますね。
山形県は、仙山線の電車の音を聞いて花笠音頭を動画でみて旅行気分!

花紙を使って花笠の制作も行いました。
完成したあとは、花笠音頭の曲に合わせて一緒に手を動かしたり、花紙のお花に触れたりして満喫しました。

秋田県では、雪を握りしめたような感触のスクイーズ(触るだけで癒される不思議な感覚のおもちゃ)を握ってみました。なまはげの由来は、ガイドの看護師から説明します。新幹線の音はやっぱり好きだね!

中学生のHくんに宮沢賢治の世界を紹介したいという思いから、岩手県への旅では宮沢賢治記念館を訪れました。記念館を訪れる動画をみた後、「セロ弾きのゴーシュ」などの朗読を聞きました。朗読中に出てくる楽器の音や語りの臨場感を看護師も一緒に楽しみました。
記念館の後は特産品のお勉強。看護師が持ってきた南部鉄器に触れて「冷たいね~重いね~」と感触を確かめました。

わんこそばが有名な盛岡についてHくんと一緒に調べていると、わんこそばのゆるキャラがいることを知りました。ゆるキャラの絵描き歌に合わせて実際に書いてみました。いい出来!
Hくんと旅行をしていると看護師も新しい発見がいっぱいです。

ナンシーの訪問は、ひとりひとりのお子さんの発達と、その日の体調に合わせた活動を行います。
ご利用を検討中のかたは、ぜひお問い合わせください。