【現場レポート】楽しい活動を通して障害児・医療的ケア児の成長を支える1対1対応の魅力に密着!

こんにちは!医療的ケアシッター ナンシー事務局です。

ナンシーは、看護師が医療的ケア児・障害児のご自宅に伺い、お預かりするシッターサービスです。複数の制度を組み合わせることで2〜3時間の訪問をおこなっています。
その時間を活かしてお子さんやご家族の「やってみたい」に寄り添い、お子さんのケアと同時に、楽しい時間を一緒に過ごしています。

今回は、ナンシーナースのすっきーとKくんの活動の様子に密着しました!

【9:00】ご自宅に到着し、活動開始

まずはKくんの体温を計測し、全身状態を確認。

親御さんからお子さんの様子を引き継ぐことはもちろん、前回のナンシー利用時の記録や、他の支援事業者からの情報も確認します。

【9:30~】朝の会

朝の会では、オンライン上でナンシー利用中の他のお子さんと交流します。
日付や天気を確認し、お名前呼びかけリレー。みんなそれぞれの表現方法でお返事をしていました!
最後にはみんなで『はじまるよ』の歌を歌って、今日もナンシーの時間が始まります♪

朝の会は、他のお子さんとの交流はもちろん、ナンシーの時間が始まるという気持ちの切り替えも目的の1つとなっています。

【9:50~】季節に合わせた製作活動

この日はハロウィン製作を行いました。

Kくんは、「手を伸ばす、握る、引っ張る」の動きを練習中。紐を引っ張ったり、テープを剥がす動作を製作の中に組み込んでいました。お子さん一人一人の得意なことや練習中のこと、好きなことや苦手なことを考慮して製作の内容を工夫しているそうです。

ナンシーは、お子さんによって利用の頻度が異なります。週に数回利用されているお子さんもいれば、月に数回のお子さんも。また、保育園や学校に通っているお子さんもいます。お子さんのナンシーの利用スケジュールや他の場所での活動の内容を考慮して、療育の内容を考えています。

その日のお子さんの様子によっては、療育にこだわりすぎず、そのお子さんができるようになったことを確認したり、成長を認めたりしながら、それを親御さんと楽しむ時間にすることもあるそうです。

Kくんの作品が完成しました!
Kくんはかぼちゃステッキを振るとカシャカシャ音が鳴ることに気が付き、何度もフリフリしながら楽しんでいました。出来上がったマントで、すっきーがいないいないばあっ!面白かったようでニコニコのKくんでした。

最後に仮装も楽しみました。とんがり帽子にマントにステッキ。バッチリカメラ目線のKくんでした♪

【10:10~】ご飯タイム

製作活動を終えて、ご飯の時間になりました。
親御さんが用意してくれたメニューをすっきーが読み上げ、Kくんと一緒に確認。

Kくんは胃ろう※から食事をとりますが、注入の前に一つ一つのペーストの匂いを嗅ぐ時間を設け、「今からこれを食べるよ」とすっきーが伝えていました。食事の匂いを嗅ぐこともよい刺激になるそうです。

※胃に直接栄養を入れる栄養投与の方法

【10:30~】遊びタイム

ご飯のあとはKくんお気に入りのカラフルなバネで遊びました。
勢いよく伸ばしたり、縮めたり。興味のあるものに手を伸ばす、両手で遊ぶ、左右の手で持ち替えるという練習も兼ねているそうです。

クルクル回りながら光るおもちゃもお気に入りのKくん。
自分でボタンを押すのは難しいけれど、紐を引っ張るのは大得意。紐を引っ張るとスイッチが入る療育グッズを使用して、因果関係を楽しくお勉強しています。
光の刺激だけでなく、ブルブルの振動も感じることができ、五感をたくさん刺激するおもちゃです。

※おもちゃをひっぱると、ライトが点灯する仕組みになっています。

【11:00~】身体を動かすタイム

Kくんはナンシーの他に専門職によるリハビリのサービスを利用しています。
ナンシーは、そこでのリハビリの動きを引き継ぎ、活動の中に取り入れています。

この日は手をパーの形にして、鏡越しに座る練習をしました。Kくんは鏡に写る自分の姿にニッコリ。このポーズでは、手と背中の力を抜くことを練習しています。

抱っこの時に緊張をほぐす練習もします。

ナンシーはお子さんと長時間関わることができるため、そのお子さんの現況を見つめるだけでなく、将来に向けて今練習しておくとよいことにもチャレンジしています。

『バスにのって』や『ムギューだいすき』の曲に合わせてすっきーがKくんを抱っこ。
ブルブルの動きで痰を動かしたり、こちょこちょで笑いながら深呼吸を促したりと、遊びの中に排痰ケアも取り入れます。お子さんと楽しみながら、医療的ケアも効率的に進める工夫がたくさん見られました。Kくんはブルブルの動きがお気に入りのようでした!

【11:20分~】座って絵本&製作タイム

身体を動かしたので、その後は座ってゆっくり活動を楽しみました。

抱っこを好きになってほしいという思いから『だっこ むぎゅー』と、キラキラしたものが好きなKくんのために『ちいさなちいさなひみつのたから』の2冊をすっきーがセレクト。

ページめくりは手先を動かす練習も兼ねてKくんにお願いしました。『ちいさなちいさなひみつのたから』のキラキラのページがお気に入りのようで、ジーッと眺めるKくんでした。

本日最後の活動として、ハロウィン製作の続きを行いました。今度はテープではなく、のりを使った貼り付け作業。
別日に作った足形かぼちゃと手形おばけを黒の画用紙にくっつけて、Kくんオリジナルの素敵な作品が完成しました!

【12:00】活動終了

時間になって親御さんが戻ってこられたので、活動の内容やKくんの様子をお伝えして活動終了となりました。Kくんのハロウィン作品たちを見て親御さんもにっこり♪

Kくんの成長や頑張りを親御さんと一緒に共有できて、幸せな気持ちになりました。


ナンシー現場レポート、いかがでしたでしょうか?
ナンシーナースのすっきーは、ナンシーの活動の魅力とナンシーで働く魅力について、次のように語っていました。

医療的ケアと遊びや療育を一緒に提供できるのはナンシーの大きな強みだと思います。ただ楽しむだけでなく、そのお子さんの変化や成長を目的に活動の内容を考えています。
ナンシーは、長い時間を共にすることができるので、どうしたらそのお子さんに良い影響を与えられるかを考え、活動に幅を持たせることができます。

ナースそれぞれがお子さんやご家族との関わり方を工夫していますが、私個人としては、医療的な内容だけでなく子育てに関する相談にも乗れるような、ママ友のような気軽に相談できる関係性も大切にしています。
お子さんの変化や成長を親御さんと一緒に共有できるのは、ナンシーで働く魅力だと思っています。

私自身、ナンシーの活動に同行してみて、長時間訪問ならではの活動の幅の広さがナンシーの強みだと感じます。医療的ケアや食事等、最低限の決まったスケジュールはありますが、その日のお子さんの反応や様子に合わせて、いくつもの活動を掛け合わせながら楽しい時間をつくっていく印象を受けました。

今回の記事を通して、必要な医療的なケアを行いつつ、楽しい遊びや活動を通してお子さんと親御さんの「やってみたい」や、変化・成長をサポートするナンシーの魅力が伝わっていると嬉しいです。

ナンシーでは1対1の関わりを大切にしながら、お子さん同士がそれぞれのご自宅にいても交流できるように、年に数回オンラインでの交流会も開催しています。

▶前回のオンライン交流会の様子はこちら


引き続き、医療的ケアシッター ナンシーでは、医療的ケア児・障害児のご家庭への訪問を通じてお子さんやご家族を支援していきます。

ご興味がある方やご利用希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

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