【仙台】【看護師インタビュー】医療的ケア児のシッターサービス 「ナンシー」を仙台で立ち上げた看護師って?~ナンシーへの思いを語り合いました~

仙台ナンシー看護師

こんにちは。医療的ケアシッターナンシー 仙台事務局スタッフのふるです。

医療的ケアシッターナンシー(以下、ナンシー)は2019年に東京都23区からスタートし、2020年には神奈川県横浜市へ展開。そして2021年10月1日からいよいよ宮城県仙台市に広がります。

今回は、仙台でナンシーの事業展開に向けて活躍する看護師のみなさんへグループインタビューを行いました。看護師たちの人柄や想いをお届けいたします!

プロフィール
・トミ:小児病棟勤務を10年経験
・もも:小児病棟勤務を4年経験
・あき:小児外科内科病棟・小児集中治療室勤務を 7年経験

ふる:今日はお集まりいただきありがとうございます。
今回は読んでくださっているみなさんに、仙台ナンシーの看護師たちを紹介したいと思います。
仙台ではまだ前例のないサービスを立ち上げるべく集まってくださった3人を知っていただくため、看護師になろうと思ったきっかけや、 これからはじまる仙台ナンシーへの想いをお聞かせください。

看護師になった理由 ーひとの印象に残る仕事をしたい

トミ:私の場合、小さい頃家の近くに看護師の寮があったんですよ。家族ぐるみで看護師さんたちと仲良くさせていただいたこともあって、身近な存在でした。 最初は保育士になりたかったのですが、看護師さんたちと交流しているうちに看護師の空気や人柄に触れ、、自分も看護師になろうと思いました。

ふる :家ぐるみで仲良くするってすごいですね!

トミ:父が社交的だったもので、バーベキューとかに呼んでいました(笑)

もも:私は、小さい頃から怪我や病気で入退院を繰り返すことが多くて、その中で医師や看護師を身近な存在に感じていました。
また、あるとき祖母が「ももが看護師になったらばあちゃん安心だなー」ということを言っていて、それも後押しになりました。

ふる :おばあちゃんの作戦大成功ですね!

もも:そうですね(笑)

あき:私も、ももさんと近いのですが、小さい頃よく熱を出していて近所のクリニックに度々お世話になっていました。そこのクリニックの看護師さんが明るくてすてきで「こんな人になりたいな」と小学生の子どもながらに思いました。
そしてもう一つの決め手は、おばあちゃんが病気になって入院したときの体験談です。高熱がずっと続いて続いて「もうダメかもしれない」と思うほどつらかったとき、看護師さんがずっと支えてくれてたそうです。その話を退院したおばあちゃんが嬉しそうに繰り返し話していて、「看護師ってこんなにも人の印象に残っていく仕事なんだ、自分もそうなりたいな。」と思いました。

まあ、でも途中数学が苦手で挫折しかけたんですけど、「やはり看護師になりたい!」という想いが強く、無事乗り越えられました(笑)

ふる :想いで数学を乗り超えられるとは尊敬です(笑)
三人とも、もともと看護師さんを身近に感じていらっしゃってて、夢を叶えてここにいらっしゃるのですね。

小児科を選んだきっかけ ー大学の実習でお子さんとご家族の思いに触れ、小児科を選ぶ

もも:大学3年のときの臨床実習で、重症心身障害児のお子さんとそのご家族と接したことがきっかけで、小児科でのキャリアがスタートしました。
担当したお子さんのお母さんから、些細なしぐさからその子の気持ちをどう読み取っているのか、ここに至るまでのご家族の想いなど、教科書で学べないようなことを教えていただきました。 お母さんから「いろいろな苦労があった中で、あらゆる場面で看護師さんに助けられた」という言葉を聞き、自分ももっとこの領域を知りたい、お子さんや家族に関わりたいという想いを抱き小児の道へ進もうと決意しました。

あき:私が小児科に進んだきっかけも、やはり大学時代の小児実習の経験でした。
担当した子どものお母さんが印象的で、その子がオペをするとなったときに、それまで普通に振る舞っていたお母さんが子どもをオペに送りだしたときにわーっと泣いちゃって。 おそらくお母さんも不安だったと思うんです。けど、私は子どもばっかりみていてお母さんに寄り添えなかったなと思いました。そのことがショックで、お母さんの気持ちに気がつけなかったことに後悔を覚えました。

仙台ナンシーに参加しようと思った経緯 ー在宅に移行した後の生活はどうなっている? 

トミ:小児病棟で働いていた中で重症心身障害児の子たちをみていて、退院後この子たちをお母さんたちはどのように見ているのだろうか。お母さんたちをケアするにはどうしたら良いだろうかと以前から心に残っていました。そんなときに仙台でナンシーが立ち上げるということを知って、自分がやりたいこととマッチングしてる!と思い参加しました。看護師の募集を見つけたときは「これだこれだ」と思いました!(笑)

あき:大学時代の在宅看護実習で医療的ケア児のご自宅に伺ったことがあるのですが、お母さんがその子のケアをテキパキとやっているのをみて、学生の私は純粋にお母さんを尊敬しました。
帰りの車の中で担当の看護師さんが、「今でこそお母さんはああいう感じだけど、退院しておうちに帰るときは、すごく葛藤があって辛い思いをしていた」という話をきいて,そのときに家族の不安に寄り添ったり、在宅に移行するときの支援に携わりたいと思いました。

仙台ナンシーにかける思い ーお子さんとご家族の伴走者になりたい 

ふる :最後になりましたが、仙台ナンシーに興味を持ってくれたご家庭へのメッセージをお願いします。

トミ:病院のなかってすごく慌ただしいというか、ひとりひとりにじっくりと対応できないもどかしさがありました。その中でひとりひとり家族も含めてじっくりと関われることに挑戦したいと思っていました。ご家族や利用者さんが満足するというか「フローレンスがあってよかった、助かる」とかそういう気持ちになってもらえたら嬉しいです。

あき:ナンシーとして大事にしたいことは、私達は看護師として看護を提供するのですが、お子さんの状態とかお子さんの性格、ご家族の状況やその性格によっていろいろな形があることを大事にしたいです。
こういうことを私たちがしたいというよりは、ご家族と相談しながらやりたいことを叶えるお手伝いでもいいし、自分たちはできないからこういうことしてほしい、みたいな望みを託してもらってもいい。そういったことを通して一緒に家族になるお手伝いをしたいです。
答えは一つじゃなくて、じっくり一緒に考えながら子どもと家族にとってより良いところを見つけていきたいです。

もも:トミさん、あきさんがおっしゃってたこともそうなんですけど、やっぱり私たちにとっても初めてのことや挑戦という部分がでてくると思うんですね。
その中でひとつひとつのことに向き合い、私たち「ナンシーの看護師だからできる」ことを協力しながら探っていき、お子さんとご家族のそれぞれにあった看護支援、サービスを提供していけるようにしていきたいと思います。

ふる :みなさん、今日は貴重なお話を、ありがとうございました!お子さんだけでなく、その家族の伴走者ともなれるように、という皆さんの想いを自分もしっかり持っていきたいと思います。

今日はありがとうございました!

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