新型コロナウイルスの影響で外出が難しい今、自宅で療育を受けられる制度とは?

新型コロナウイルスの影響で、特に感染へのリスクが大きい障害児や医療的ケア児のご家庭では、今も外出を控え、多くの時間をご自宅で過ごされる方も多くいらっしゃいます。そんな中、お子さんの発達面への影響を気にされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は外出が難しいお子さんがご自宅で発達支援を受けられる「居宅訪問型児童発達支援制度」についてご紹介します。

居宅訪問型児童発達支援制度とは?

「居宅訪問型児童発達支援制度」は、自治体が障害児・医療的ケア児に向けて提供している制度です。医療的ケア等により外出する事が難しいお子さんや、地域に保育園やデイサービスの通所先が無いお子さんなどを対象に、ご自宅で発達の支援を提供します。

「医療的ケアシッター ナンシー」では、この制度を活用し、遊びや活動を通じて日常生活に必要な基本的な動作を身につけたり、集団生活に慣れるためのトレーニングなどを行っています。

といっても具体的に何をするのか、なかなかイメージがつきづらいかと思います。ナンシーでの活用例をご紹介します。

ナンシーで行っている発達支援例

ナンシーは週2回、1回あたり2~3時間看護師が訪問します。訪問中は医療的ケアや生活の介助、そして発達支援の活動を行っています。

発達支援にも様々な要素がありますが、そのうちの4つをご紹介します。

①健康状態の維持・改善

何よりもまずお子さん自身の体調が安定して、心地よく過ごせることが大切です。ナンシーでは主治医の先生と連携し、日々の医療的ケアのお手伝いを行います。

また普段から利用されている訪問リハビリの先生と相談し、お子さんが排痰しやすくなるようなポジショニングなどを取り入れることもあります。

②生活リズムをつくる

たとえば、呼吸器を使用していて、お家で過ごすことが多いお子さんだと、なかなか生活リズムが整わなかったり、毎日の習慣づくりが難しいことがあります。

特別支援学校の訪問学級を利用しているお子さんの場合でも、週3回、1回2時間という制限があるため、訪問学級がない日は寝て過ごしてしまうこともあります。

そこでナンシーが訪問学級のない日に訪問し、先生の残してくれた宿題を一緒にやりながら毎日の生活リズムを整えられるようサポートすることもあります。

③運動・動作のトレーニング

お家の中でも季節感を感じてもらえるよう、例えば落ち葉を使って貼り絵をすることもあります。写真のお子さんは指先がよく動くことが分かってきたので、できる動きを存分に生かしながら遊べるように工夫しています。個別の訪問だからこそ、それぞれのお子さんの状況に合わせたトレーニングを組み立て、楽しく行えるように工夫しています。

④人間関係の形成・コミュニケーション

中々外出が難しいお子さんはご自宅で家族と過ごす時間が多いと思いますが、ナンシーでは家族以外の人と過ごす経験も重要と考えています。

ナンシーの訪問中は、スタッフと体操などを通じて触れ合うことや、心を通わせながら一緒に過ごす過程を大切にしています。

お子さんとじっくり向き合っていると「自分がやってみたい」などいろいろな表情、意思表示が出てきます。

色々な人と関わり、自分の思いを表現する経験を通じて、家の中でも社会性を育んでいきます。

お子さんにも変化が!保護者さんの声

ナンシーで居宅訪問型児童発達支援を利用しているご家庭からはこのような声をいただいています。

保護者の皆さんからの声

自宅での発達支援、費用はどのくらいかかる?

自宅でマンツーマンの発達支援を行うということもあり、「費用の負担が心配…」という方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、居宅訪問型児童発達支援は自治体が提供する制度なので、利用にかかる料金は自治体から補助が出ます!

利用者負担上限月額

障害福祉サービスの自己負担は、所得に応じて次の4区分の負担上限月額が設定され、ひと月に利用したサービス量にかかわらず、それ以上の負担は生じません。

区分世帯の収入状況負担上限月額
生活保護生活保護受給世帯0円
低所得市町村民税非課税世帯0円
一般1市町村民税課税世帯
(所得割28万円(注)未満)
4,600円
一般2上記以外37,200円

(注)収入が概ね890万円以下の世帯が対象となります。

ご利用料金

自己負担額は利用者の方の所得に合わせて変動しますが、例えば週2回、1回3時間の利用の場合、月々13,200円を目安にご利用が可能です。

費目基本料金利用者上限月額が
4,600円の場合
居宅訪問型児童発達支援 利用料21,130円4,600円(※)
居宅介護 利用料11,450円4,600円(※)
交通費4,000円4,000円
月額合計36,580円13,200円

※高額障害福祉サービス等給付費を受けられるので、実質負担は居宅訪問型児童発達支援と居宅介護合わせて4,600円の負担額になるように還付を受けられる場合もあります。詳細はスタッフにお問い合わせください。

新型コロナの影響もあり、児童発達支援施設や放課後等デイサービスなどでの発達支援をあきらめていた方、お子さんの発達のためにご自宅でも良い時間をつくりたいと考えている方、この機会にぜひご利用をご検討ください。

ナンシーで居宅訪問型児童発達支援を利用するには

居宅訪問型児童発達支援を利用するには、お住いの自治体へ申請いただく必要があります。

ナンシーのスタッフが制度やお手続きについて詳しくご説明させていただきますので、まずは以下フォームよりお申し込みください。

医療的ケアシッター ナンシー・利用対象

23区内在住で、0~18歳までの医療的ケア児・障害児
保育要件は不要(就労の条件はありません)

<お預かり例>
低酸素性虚血性脳症、先天性染色体異常疾患、人工呼吸器使用、重度心身障害のお子さん
※発達障害のみのお子さんは対象となりません。

利用可能日

月~金(土、日、祝日および年末年始を除く)

利用可能時間

午前(9:00~12:00)もしくは午後(14:00~18:00)のうち2,3時間程度

利用料

障害福祉の制度ですので、利用料は自治体から補助があります。
所得に応じた負担上限月額が設定され、ひと月に利用したサービス量に関わらず、それ以上の負担は生じません。

別途、ご自宅最寄り駅までの往復交通費をいただきます。(東京都23区の場合は神保町駅、横浜市の場合は横浜駅が起点となります。)

利用
申し込み